「稟議書」ななぜ書くのか?
簡単にいうと答えは2つ。
一つ目は「自分のやりたい事を承認してもらう」
もう一つは「自分を守るため」
「自分のやりたい事を承認してもらう」とは...
自分のまたは自分のグループが今後進めたいこと、進める為に必要な人、もの、金、時間、情報を得る為に、自分の想い、考えを承認者に伝えることです。
次に「自分を守るため」とは...
組織の中において、一番問題になるのは「暴走」です。
だれも知らなかった、だれも認めていなかったものに対して、会社の信用を失墜する出来事、社員や社外の方々の生命に関わる様な事件、その他様々なステークホルダーに危害を与える様なことが生じた場合の責任の所在について、企業は常に保全しなくてはなりません。
自分の責任だけでは済まされないのです。
自分の仕事に対して、「こうあるべきだ!」「こうすれば、企業、社員は成長するはずだ!!」
という確信とプライドがあるのならは、稟議書に力が入るはずです。
しかし、「力強い稟議書」を見た事がない!!
余談ですが、私が野球を止めた後、一般の会社に入社した時の一番最初の先生は「過去の稟議書」でした。
運良く総務部に配属されましたので、倉庫に山のように眠る稟議書を年度別にたくさん見る事が出来ました。
何年もの稟議書を見ていると、何月にはこのような行事があって、採用、研修、昇格、始末書、顛末所に至まで...
本当に勉強になりました。
現在だと、社内コンプライアンスとか個人情報とか配慮しなくてなりませんが、過去の先輩達の勢いや心意気が書面にキチンと表れていたことを今でも覚えています。
「稟議書一枚きちんと書けないようでは、会社員失格!!」
極々当然のことです。