2012年5月10日木曜日

マネージャーからリーダーへ

当社の組織でいう、マネージャーを束ねる役割を担う「執行役員」。

新年度から3人の新執行役員が加わり、5人の執行役員が5つの部門の長として、その責任と権限を担うことになりました。

仕事には2つの側面があります。

一つが、今ある仕組みや組織を、より効率的に効果的に回すこと。

もう一つが、企業家精神を発揮してビジョンと戦略を描き、組織を新たなステージへと導くこと。

前者は「マネジメント」の意味、後者は「リーダーシップ」の意味です。

リーダーシップ=戦略であり、戦略を作り動かす人こそが、まさにリーダーだと言うことです。

マネージャーとリーダーは、ある意味正反対の役割を担うものです。

マネージャーの仕事は、今ある仕組みを守り、それを最も効率的に回すことです。

マネージャーには問題の原因を細かく分析し対策を講じ、組織がうまく動くように調整することが求められます。

それに対して、リーダーの仕事は、今ある仕組みを変革し、組織をビジョンに導いていくプロジェクトを遂行することです。

リーダーには、細かな事に囚われずに、大胆なビジョンや戦略を描くことが求められます。

正反対と言いましたが、リーダーも以前はマネージャー。マネージャーから脱皮してリーダーになるものです。

つまり、マネージャーとしての能力の上にリーダーとしての新たな能力を開発し、成長すべきなのです。

しかし、リーダーを部門の長だけに頼るのは間違いだと思います。

組織のあらゆる階層でリーダーシップを取れる人が必要になります。

「縁の下の力持ち」的なリーダーがいてもいいのです。

リーダーを定義するとしたら「ビジョンと戦略描き」「組織のベクトルを合わせて」「メンバーのモチベーションを高め」「ビジョンを実現する」人となる。

現代社会では「人」を動かすことは大変難しい事です。

しかし、人を「歯車」ではなく「人」として動かす以上、このことは避けては通れません。

むしろ、人を動かす難しさを楽しむという余裕をもってことにあたってもらいたいものです。