2012年5月27日日曜日

「フレームワーク」と「仮設」

「フレームワーク」とは、情報を整理するための枠組み。
「仮設」とは、新しい戦略ほ作り出していくための方法。

戦略づくりで一番難しいのは、頭の中の作業と現場との差異の調整です。

一般的に、戦略を考えるのは「企画部門(コンサル部門)」の仕事で、現場は「言われた通りに実行する手足」となってしまいがちです。

どんなに企画部門(コンサル部門)が誠実に議論しても、現場の事情すべてを踏まえることは出来ません。

そうすると、結論だけを指示される現場は「理論的にはそうだけど、何か納得いかない」と感じてしまいます。

戦略を考えるということは、頭の作業です。

しかし、その実行は、とても泥臭いもので「茨の道」を進む厳しい道です。

ですから、関わる全員が「それでも(差異があっても)何とか実現する」という思い入れを持っていかなければ、到底やりきれるものではありません。

当社のような中小企業では、戦略作りは基本「全員野球」でやるべきだと考えます。

「これだけ説明しても現場は分からない!」
「上から使えない戦略を押し付けやがって!」

では社内の悪循環は始まり、すべてが他の部門の能力の無さを「出来ない理由」にしてしまいます。

[現状] 〈 [戦略] 〈 [相互理解] 〈 [情熱]

でなくてはならないと考えます。

「現状」よりも大きな「戦略」、「戦略」よりも大きな「相互理解」、「相互理解」よりも大きな「やりきるための情熱」が必要だということです。

来月から当社の「中期戦略」づくりのための「フレームワーク」と「仮設」に関する「ワークショップ」が執行役員との私の間でスタートします。

自分たちの手で“魂の入った”戦略をつくりたいものです。