2012年5月25日金曜日

「禅」

枡野俊明氏著「禅の言葉」〜シンプルに生きるコツ〜

先日、このブログで紹介いたしました。

日本だけにとどまらず、世界各国でブームとなっている「禅」。

そもそも仏教というのは、お釈迦様が説かれた教えが元になっています。

この苦難に満ちた世の中、理不尽な悲しみや苦しみの中で、人はどう生きればいいのか。

人生にとって、何が一番大切なことなのか。

いわば、生きていく為の心の拠り所を説いたのがお釈迦様なのだそうです。

現在の「○○宗」とたくさんの宗派があるのは、このお釈迦様の教えを弟子達が基本的な価値観を受け継ぎながらも、その弟子によっては受け止め方が少しづつ違ってきた結果であるといわれています。

お釈迦様のような悟り開くための修行の仕方も自ずと違ってきたようです。

大きく分けると二つ「他力本願」と「自力本願」。

「他力本願」は生きていく流れの中で、自然と悟りに近づけるように修行を積むこと。

一方の「自力本願」は、自分の力で悟りを開こうとするもので、厳しい修行を積んで、自ら悟りの境地にたどり着こうとすることです。

そういう一派の中で、とりわれ「座禅」を組むことを修行の第一に考える僧侶のことを「禅宗」と呼ぶようになっていったということだそうです。

ただひたすらに座禅を組む、座禅を組むことで精神を整え、自らの姿を省み、その結果として悟りへとたどり着こうとするものです。

その中で生まれたのが「禅語」だそうです。

禅語には、生きるヒントが託されています。

禅では、ムダなこと、余計なことをそぎ落とすことが大切で、つまり「シンプル」に考え、生きることが大切だと説いています。

「禅語」に託されているシンプルな生き方、少し学んでみたいと思っています。