2012年5月6日日曜日

予算管理について

当社の新年度が5月1日からスタートしました。

新年度に先ず私がやることが、「新年度事業計画」を示すことです。

もちろん「新年度収支予算」についても示す訳ですが、「予算管理制度」と「経営戦略全体」を同様にくくって統制しようとすると、その弊害はとてつもなく大きなものになります。


「経営戦略」とは会社全体を変えるものです。

ですから経営戦略を含んだ「予算編成」が大切なのです。

「ぐりぐりと絞りに絞った、数値だけの予算編成」では用を足しません。


「予算」と「その答え合わせ(モニタリング)」は経営において大変重要なことです。

知らないうちに赤字になっていたり、資金繰りが行き詰まったりしていたら、会社の存続自体が危うくなる。

しかし「予算」という結果だけを管理すれば良いというものではないことを肝に命じておくべきです。


「社長、言っている事と、やっている事が違うじゃないですか!!」と思っている社員は、私の話しが全く理解できていないのです。


「予算管理」という、上から下に向けて「ぐりぐり絞られる」と思っている社員がいたら、私は本当に残念に思う。

予算管理について、キチンと理解してことに当たって欲しい。

では、「予算」という結果ばかりを管理すると、どのような「大きな弊害」があるか示します。

☆有能な社員を「答え合わせ」という“作業”ですり減らすこと!!
☆事業部門の「時間」と「エネルギー」をいたずらに浪費することだ!!
☆長期的な成長を阻害する可能性が大だ!!
☆変化への対応を難しくすることだ!!
☆原因と結果の因果関係がわかりにくいことだ!!
☆経営者が高すぎる目標値を設定しがちなことだ!!

どうですか?

これだけの「大きな弊害」をもたらす「予算管理」。

それでも、やらなければならない意味がわかりますか?

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