2012年6月11日月曜日

不振、イチローの最大の敵は?

日本プロ野球では、交流戦も中盤に入り、開幕から出遅れはしたものの、やはり大方の予想どおりジャイアンツが底力を発揮し始めました。

さて、海の向こうのMLBで気になるのは何と言ってもダルビッシュの投球ですが、今のところ順調に勝ち星をあげ続けています。

恐らく、オールスターにも選ばれ最終的には15勝を上回る結果となり、強打レンジャースの野手陣を要すればワールドチャンピオンも夢ではないと思います。

しかし、私が一番気になるのは「イチロー選手」。

今季は開幕から3番に座り、近年にない好スタートをきったかに思えましたか、現在の打率は2割6分そこそこの状況です。

その原因とはなんなのでしょうか?

一つは、「カットボール」。今季は練習中の大けがにより長期離脱しているヤンキースの守護神400セーブのリベラ投手の代名詞と言える球種でしたが、今ではメジャーの多くの投手が投げる、「流行の球種」です。

直球と同じ投げ方で、ストレートと同じスピードでイチロー選手のインコースにまさに切り込んでいく感じで食い込んでくるわけです。

このような流行の球種は、過去にもたくさんの好打者を悩ませたものがありました。

4,000本安打のピート・ローズも当時流行った「スライダー」で連続3割を止められました。

また、安打製造機ウェイド・ボッグスも「SFFB」スプリット・フィンガー・ファーストボールにより、連続打率3割を途絶えました。

その時代その時代に生まれた新しい球種に悩まされる好打者が、過去にも現代にも変わらずいるということです。

もう一つの原因と思われるのが「視力」です。

イチロー選手は、日本から取材に来るかつての名選手やOBに「いくつぐらいからボールが見えにくくなったか?」という質問をよくするようです。

「動態視力」の強弱は、イチロー選手のようにバッターボックスでの動きが大きい選手には、大きな影響を与えるものだと思います。

球種に対する対応は技術だけの問題ではありません。

筋力はトレーニングで維持できても、本当に「視力」の低下が問題であれば、今季のイチロー選手は大変なことになるかもしれません。

この予測が、単なる予測で、取り越し苦労ならいいと願うばかりです。

日米通算4,000本なんとか達成してもらいたいものです。