2012年6月27日水曜日

ジャパネットたかた

マーケティング専門書の中の事例に「ジャパネットたかた」の高田社長のことが記載されていました。

顧客のことをよく理解している数少ない会社の一つとして「ジャパネットたかた」の例を紹介していました。

1,000万画素のデジタルカメラの価値をいかに伝えるか?

高田社長は、「自分が納得して買いたくなる商品しか紹介しない」というポリシーを持っているそうです。

自分が買いたくないものを他人が買いたくなるわけがない。

高田社長は、最初1,000万画素のデジカメの価値がまったく分からなかったようです。確かに画素数は違うが、普通にプリントしたら300万画素と1,000万画素のカメラの品質の違いはない。

どこに使い道があるか、高田社長はメーカーの技術者に食い下がって聞いたらしい。

そして、放映直前に、ようやく顧客のイメージを持って納得し、テレビで次のように商品の説明をしました。

「テレビの前のお父さん、お母さん。可愛いお孫さんが生まれましたね。その可愛いお孫さんも、20年後30年後にはお嫁に行きます。」

「そのときに、可愛い赤ちゃんだったお孫さんの姿を、大きな新聞紙サイズの写真にして、贈ってあげてください。」

「お孫さんはきっと、おじいちゃん、おばあちゃん、ありがとう!と感激してくれますよ。」

「大きな新聞紙サイズで隅々までピイントの合った写真。そのためには1,000万画素、このカメラが必要なんです。」

この放送のあと、このデジカメにはち注文の電話が鳴り止まず、用意したカメラ全部売り切れたようです。

高田社長のポリシー「自分が買いたいと思う商品しか紹介しない」。

そして、「いつも徹底的に顧客起点で考え抜くこと」。

そこには、今まで気づかなかった商品の価値が見えてくるのです。

分かっいているつもりで分かっていないのが「顧客ニーズ」です。

顧客のことをよく知ろうとすること、わかろうとすることが価値を持つということです。