2012年6月16日土曜日

禅語「以心伝心」

「相手のことを、全人格をかけて信じること」

『以心伝心』(いしんでんしん)

「絆」とは、互いに断ち切れないほどの強い結びつきのことです。

この結びつきはどのようにして生まれてくるのか?

それは、言葉や理屈のやりとりからではなく、言葉にはできない心を伝え合うことでしか生まれません。

すなわち「以心伝心」ということです。(出所:枡野俊明著「禅の言葉」より)

禅の世界では、人が本当に伝えたい思いや事柄は、文字や言葉に表すことができないと考えられているそうです。

言葉なくしてもわかり合える。

中でも、親子の絆が一番強いと言われています。

親は子供を心から信じているという気持ちは、必ずや子供にも届いています。

これこそ強い「絆」の原点といわれいます。

絆を結びたいと思うのなら、「信じてもらいたい」と思う前に、相手ののことを「全人格をかけて信じ切ること」です。

しかし、親子だから絆があって当然、他人だから絆は生まれないという考えは間違いです。

他人との絆とは、生きて行く中で「育んでいくもの」と捉えるべきです。

しかし、心から信じることが出来る相手かどうかは見極めなくてはなりません。

辛いものですが...

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