2012年6月13日水曜日

新たな課題

東日本大震災から1年と3ヶ月が経過し、復興に関する山積みの課題が未解決のまま、新たな課題が浮き彫りとなっています。

新たな課題、多々ある中でも私が気になるのが二点。

一点は、福島原発事故を発端とする放射線の問題。

福島県内は勿論のこと、関係する自治体ではゴミ処理施設から発生する焼却灰の処理について、多くの自治体が他県や民間業者にその多くを委託しています。

問題なのは、安全性の担保できない他県の廃棄物を委託されている側が、極々当然のことですが、現在、二の足を踏み、その処理処分が滞っているということです。

また、自区内に処分施設があっても近隣住民との調整や説明に多くの時間とエネルギーを費やしています。

このまま、保管し続けるにも費用も含めて“体力”には限界があります。

あまでも「地方自治体の問題」として片付けるに難しすぎる問題です。

この課題、誰の責任で誰の負担で解決にあたるのか?

原発事故の補償問題とは別に本当に気になります。

また、この課題は、大震災や原発事故とは無関係の通常廃棄物の処理処分にも大きな影響があり、「何でもかんでも、一緒」に思考すると既存廃棄物処理のルーティンが崩壊してしまいます。

特に最終処分に関する現状は、「広域移動」が基本になっているので、なんとかしっかりとした整理を望みたいところです。

もう一つの新たな課題は、漂着ゴミの件です。

大震災前は、日本の海岸に漂着する他国のゴミの処理については、問題視され沿岸部の自治体や、様々なボランティア団体が協力し合ってその問題解決に尽力しました。

しかし、新たな課題となっているのは、大震災で我が国から海洋に出た「漂流ゴミ」のことです。

数ヶ月前には、思い出のバレーボール、バイクが持ち主の元に帰って来た美談は人々に感動を与えましたが、大量の家屋崩壊に伴うがれきの漂着ゴミだと話しが大分違って来ます。

既に、米国西海岸域やカナダ西海岸域等では問題視されており、回収する労力と費用の問題議論されている現状が報道等でも目立つようになって来ました。

我が国の資質にも関係する、国際問題に発展する可能性もあるこの問題、国も大変な時期ですが、対応を急がれたいと思います。

これほどまでに、課題が続出することは日本国建国以来あったのでしょうか?

そう感じるほど、大変な時に生きている我々。

自分のやれる役割で、課題解決の少しでも役立つように頑張りたいものです。

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