2012年6月17日日曜日

交流戦優勝

2912年「セ・パ交流戦」制したのは、初栄冠の「読売巨人軍」。

交流戦前は、勝率5割のセ・リーグ4位でしたが、終わってみれば、貯金11の現在同リーグ2位のゲーム差無し。

躍進の原因は、ベンチの指示の変化によるもののようです。

私の知る限りの原監督は、自分の信じる者に「任せることができる」方です。

その真意を知る者が、コーチとして、選手として自らが行動するのが「原スタイル」のように考えていました。

もちろん、全責任は監督自らが取るという強い信念の上にあるものです。

しかし今年は、下馬評ではダントツの戦力といわれていたにもかかわらず、開幕から出遅れ下位に甘んじる日々が続きました。

今年は、戦略的にもデータを重視することを再認識し、戦略室を設け永年知将野村楽天名誉監督のもとで働いた、私の同期橋上秀樹氏を招聘しています。

「狙い球」についても、極端に言えば、「選手任せ」だった昨年までと違い、しっかりとベンチから指示が出て、その指示の結果「見逃し三振も止む無し」という覚悟のもとでの指示だったようです。

結果として、チーム全体の三振は増えているものの、ベンチの思いと選手の動きが合い、チームのベクトルは同方向を向き、この交流戦でこの戦略が花開いたということのようです。

「今まで、ベンチからはやってはダメという指示はあっても、やっていいという指示は無かった」と選手もコメントしています。

こうして見ると、偶然に大人の選手が個々の実力の積み重ねで勝利した交流戦優勝ではなく、ベンチの指示が選手全員に浸透しての結果となると、後半戦の巨人軍は相当手強いチームとなるのは明らかです。

やはり、野球も経営も「リーダーが、自分の思いをいかにチームのメンバーの腹に落とすことができるか」に掛かっているということです。