2010年1月12日火曜日

上司と部下

私はよく「面倒見のよい上司であること」とか「自分の時間は部下の時間」とか言います。

幹部社員に向けての言葉ですが、部下である社員へのメッセージは余りしていないような気がします。

現在の“チーム経営”の手法の中には、上司が部下をマメジメントするだけではなく、部下から見た上司のマネジメントもあり得ます。

ほとんどの社員の誰もが、最低でも1人の“上司”がいます。“面倒見が良い”上司に出会えば運がよく、その逆であれば、運が悪いでは、あまりにも人生簡単過ぎます。

やはり、上司をマネジメント出来ることも大切なことです。

「うちの上司の強みは何か?」「社内での影響力を発揮する場面はどこか?」決して、お世辞やヨイショ的な見方をするのではなく、上司の強みを知っていれば、上司を使うポイントが分かるという事です。

例えば、営業に関しても「キッカケづくりのうまさ」「情報の聴きだし方」「世間話しのレパートリー」「コスト提案や付加価値提案の出し方のタイミング」などなど、上司ならではの経験に裏付けられたノウハウもあります。

そこに気付かないと、日常の業務活動で間違った“上司評価”をしてしまいます。ましてや、些細なことで他の社員にその過少に評価したことや、反論や陰口など話したことは、第三者を介してよくその上司の耳に届くものです。

得てして自分の上司の強みが分からない部下は、自分自身の強みも分からない者が多く、その結果としてその上司、部下の所属する“チーム”の成績は言わんと知れたものです。

些細な失敗や言動は、一つの“チームの営み”の中では、大したことではなく、上司は部下の強みをよく理解し、それを生かす為のマネジメントを行い、部下は上司の強みをよく理解し、その強みをタイミング良く使う。

要は、「お互い様」である事を忘れてはならないと言う事だと思います。ちょっと変わった見方かも知れませんが、実際にそんなものではありませんか?