2010年4月13日火曜日

共感したコメント

ドラッガー学会代表の上田惇生氏のメルマガ内インタビューでのコメントに共感したので書かせてもらいます。


“マネジメントとは教養である”教養の内容は時代ごとに変わるものです。

倫理的なものが重視される時代もあるし、人間性がより強く求められる時代もある。しかし、教養には善悪の観念がなくてはならないということは、いかなる時代にも共通しています。教養には必ず道徳律が含まれる。

現代の大きな特徴は、教養が軽んじられ道徳律が消えていることです。金融工学を駆使していろいろな金融商品を開発し、商品が持っている危険性は一切説明されずに、儲かりさえすればいいと売りさばく。

それは恥ずかしいことでしょ。事業とはそういうものじゃないんだ。世の中の役に立つ商品やサービスを提供する。会社では人が生き生きと働く。それがすべてです。もちろん、利益は必要ですよ。利益がないと、事業を継続的に続け発展させていくことができなくなってしまうから。

マネジメントとは“教養”であり、道徳律つまり善悪の観念なしには成立しない。


マネジメントについては、私もドラッガーが残した多くの書物を読んでいますが、このコメントほど本当にドラッガーの「マネジメント」という言葉に込めた思いを表しているものはないと強く感じました。