2010年4月21日水曜日

昨日のつづき

昨日は、顧客ニーズに応えるための「個別データの整備」の話をしましたが、昨今の廃棄物を取り巻く状況を考えるに、廃棄物の集荷に対する“不安定感”が先ず挙げられます。

消費が冷え込むと、ものの生産・サービスの量も低下します。消費が冷え込み、減産体制が続くと勿論我々の飯の種である「廃棄物」も少なくなります。これは極々当然の話です。

しかし、「大変だ!大変だ!」と慌てても、「昔は良かったな」なんて嘆いても何ら解決策は見つかりません。

その様な時代の中、そもそも企業人として不可欠な要素とは何か?私がビジネスを組み立てる上で常に意識している3つの“力”です。

1.「現状把握力」
2.「事実の分析力」
3.「戦略的思考力」

先ずは、「現状把握力」です。今自分の会社がどの様な状況なのか?部下からの“甘い報告”にばかり気を取られていると「裸の王様」になります。一つの情報だけで満足せず、他方面からの情報の収集や現場主義原則に則り“自身の目”で確認することです。
そして、現実を受け止めること。「そんなはずはない!」の考えは間違いのもとです。

次は「事実の分析力」。現状把握出来たら、「なぜこうなっているのか?」「これに至るまでの経緯は?」「顧客のニーズとの整合性は?」「社の方針との整合性は?」など様々な角度で情報を解析する必要があります。

最後は、「戦略的思考力」です。現状把握し、集めたデータを解析したらその対策を講じないといけません。その対策がより社にとっても、マーケットにとっても戦略的になっているかどうかが重要なポイントとなります。

もちろん、足元の動向も大事ですが、日々の「良かった」「悪かった」で一喜一憂しているようでは、本来見える物も見えなくなり、情報に振り回されるだけです。

“3つの力”によって組み立てられた事業の変化(良くも悪くも、計画との差異)をしっかりと押さえる事、ここからがスタートです。