2010年4月25日日曜日

学ぶ理由

最近は、連続してお伝えしているとおり、年度末、新年度の影響で社員に向けて色々と話す機会が多いのですが、「ここで誤解しないで欲しいなぁ」「理解して欲しいなぁ」と思う事があります。

経営層のやるべきこととは?、管理職のやるべきこととは?、その他の社員のやるべきこととは?そして、それぞれの具体的な数値目標やその成果予測は?など多種様々な項目におよび話すのですが、
では、それは「何のため?」かと言うと。すべては「より良い“サービス”を生むため」です。

「より良いサービスを生むため」には、組織の心が一つでなければいけません。そうでないと“独創性”や“卓越した”“差別化された”関係するすべての方のニーズには答えられません。

組織の心を一つにするには、日頃の業務において細部まで計算された指示命令により、管理される組織マネジメントではなく、誰もが“進んで仕事をしたい”と思う環境を作っていかなければならないと考えます。

現場(顧客)を誰よりも熟知しているのは従業員です。だから従業員の意見は尊重されなければならないと思います。

だから、従業員が意見を言える環境を作り、意見を言えるシステム作りを考えねばならないのです。

リーダーである役員や管理職の面々は、まずこのことを前提に仕事に当たるべきです。だから学ばなければならないのです。

しかし、「社長はいいよ、実務を抱えていないから、時間も取れるし、色んなところで勉強出来るし、本も読めるしさあ!」と思っている社員もいるかと思います。

そうです。そのとおりです。しかし、その勉強は“私の実務”だと考えたらどうでしょう?中小・零細企業において教育・研修は大変な難題です。私の1日の時間で使える限りの時間を“学ぶことに”充てれば、私が得た知識を社員の皆に伝える事が出来ます。それが、社員の学ぶことに対する動機付けに出来るかも知れません。

私の学ぶ場所は、そのほとんどケースが“経験”であり、経験からビジネスを学びます。学ばさせていただいている方々は様々な方々です。

業界の先輩、同僚、後輩、お取引先、行政、大学や高校の先生、中にはインターンからも学ぶことがあります。しかし、決して経営セミナーや講演会で学んだことが基本ではありません。

学生時代、プロにおいての野球でも「チームワークやモチベーションの重要性、リーダーとしての人間性」を学びました。その後の協同組合では政治、官僚など世の中の縮図を学びました。そして、独立する前の㈱萬世では中小企業を経営する上での厳しさ、経営者としての覚悟、商いの楽しさ、そしてビジネスにおける忍耐力とはについても学びました。

これらはすべて経験で学んだ事です。社員が学ぶことになかなか時間が取れないからこそ、私の時間は学ぶことに充てたいのです。

そして、仕事を組織を動かす“機能”として社員が集ったのではなく、集まった皆が幸せになる為に集った当社なのですから、私の学ぶことに関する考え方とそれを伝えたい理由を分かっていてもらいたいと思います。

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