2010年4月24日土曜日

部下の本当の思いを知る為には

今週は、NPO法人の理事会や工業団地組合の理事会、社内においては事業方針説明会、マネージャー研修、更には社内グループ座談会と社内・外にて組織を動かす、組織での自身の役割を果たすというような具体的な行動を伴った1週間でした。

そんなハードな1週間のでしたが、ふと感じるところがあります。

様々な組織を動かす行為において「如何に相手の思いを察するか?察する事が出来る為にはどうするべきか?」を、私自身強く意識し、創意・工夫を常に考えます。

よくある話、「自分はこう思う!」「自分はこうしたい!」「貴方はそう思っているだろう!」「絶対にこうなるはずだ!」と自身の感覚や知識や、場合によっては好き・嫌いといった“好悪”を全面に出して話す人がいます。

要は、自身の考えをしっかりと伝える事は大切ですが、自分の思いばかりを伝える事に集中し過ぎて、相手の反応を見過ごしてしまう事も多々あると言う事です。

特にこの様なことは、企業の経営層や幹部社員には大変危険な行為だと思います。「部下の本当の思いや感じるていることを正確に知るには」どうしたらよいのでしょう?

私が思うに、私の様な経営トップの立場だとある程度社内において影響力がある訳で、「部下の真意」を知ろうとするならば、「先に自分の意見を言う」なんて事はナンセンスだと考えます。

先ずは、「広く多くの部下の意見に耳を傾けること。」・・・一方を聞いて、他方を聞かずは片手落ち。

次に、「自分の好き嫌い(好悪)を表に出さぬこと。」・・・自分の好き嫌いを表に出すと、うわべだけを合わせる部下が出てくる。好きでもないのに好きと言い、嫌いでないのに嫌いと合わせようとする。

そして、「時には、知っているのに知らないふりをし、白を黒と言ってみたりすること。」・・・時には試すことも部下に“緊張”を与えることが出来るのです。

何度も言いますが、「相手の(部下の)真意を知る為には、如何に相手に自身の思いを語らせるか」だと思います。そして、その行為そのものが“経営判断材料”としての重要なポイントになるからです。

その為の手法は多種多彩、色々とあの手この手があります。この話しについてはまた後日。