2011年8月30日火曜日

「優先順位」を間違えてしまった

新人が最初につまづく壁が「優先順位」がつけられないと言うことです。

新人の「優先順位」と40代の「優先順位」とでは、若干意味する内容が違ってきます。

通常、組織内における仕事は“業務”と“職務”に分かれます。

“業務”というのは、日々のルーティンのことで、“職務”とは、ルーティン以外の仕事で、全社や部門といった組織を効率的に動かす、貢献する仕事のことです。

新人であれば、仕事の100%が業務であってもいいのですが、役職が上がるつれて職務にウエイトが増えるわけです。

したがって、若手のいう「優先順位」は“業務”の優先順位であるのに対して、40代の「優先順位」は、「業務」と「職務」のウエイトのなかでバランスを取って行くことがもとめられるのです。

ここらへんのニュアンスが間違うと、本人は自覚がないのにラインから外されたり、冷や飯を食わされる40代になるわけで、50代、60代で、同じ様にこの優先順位の読み違いを後悔している方いらっしゃる訳です。

よくビジネス本では、優先順位の付け方、方法を紹介しているものがありますが、40代で緊急度の低い仕事を優先する人などいないと思います。肝心なのは手法、方法の先が大切なのです。

誰にとって重要なのか、緊急なのかで優先順位は全く異なります。

「業務」「職務」が混在する日常において「優先順位」を一瞬で見極めるには、「関係者軸」と「時間軸」という二つの“軸”で順位付ける方法が合理的です。

つまり、「顧客」や「関係部署」など自分のその仕事の後に、「どの程度の人やコストが関わってくるのか?」ということと、その仕事をする、しないで「三日後、五日後がどうなっているか?」を想像するだけで「優先順位」が決まると言うことです。

しかし、「何が重要か、緊急か」の判断だけでは、職務の多い40代では満足いく仕事はできません。

「関係者軸」と「時間軸」という二つの軸を意識して判断するようにしましょう。

顧客や社内の仕事を依頼する人々は常に「なるべく早く」「大至急」を繰り返しますからね。


☆入社1年目の教科書
27.自分にとって都合の良い先生を探せ
セミナーやビジネス書を通じたスキルアップに対して幻想を抱いている方は意外と多いものです。
そもそも、セミナーに行っただけで仕事が出来る様にはならないでしょう。
中途半端な気持ちとお金をかけてセミナーに通っても、人間そう簡単には変われるものではありません。
単に聞いているだけ、読んでいるだけのインプットでは、せっかくの勉強も意味のあるものにはなりません。
何度も言いますが、自分の仕事との関連付けを行い、アウトプットに繋がる様にセミナーを利用しなくてはなりません。
ただ単に時間を共有しただけでは。それこそ時間の無駄です。
ですから、どのようなモチベーションでも構いません。美人講師だから、イケメン講師だから頑張るでも構いません。
やる気にさせてくれる存在であることに意味があるのです。
勉強は続けないと人は変われません。続けるためには、「自分にとって都合の良い先生、自分にとって心地よいペースメーカーを見つけることですべてが決まるという気がします。