2011年9月9日金曜日

もっと「役に立つ本」を読めばよかった

私たちが新しい知見を得るための方法として、代表的な2つの方法が「それを知っている人に聞く」と「本を読む」です。

もちろん、昨今ではインターネットで検索するという手法もありますが、やはり深い知識や理解を身につけるには、読書が一番手っ取り早い方法であることには変わりがありません。

ところが、読書については「良く読む」と言う人と「読まない」と言う人は完全に二極化しており、「良く読む」人にも、小説は読むけどビジネス書や専門書は読まないというという方も少なくありません。

しかし、そのまま本に触れないまま中高年を迎えることは、絶対に避けなくてはなりません。

なぜなら、40代ともなれば、なんらかの意思決定を伴う業務や職務を担うことになりますし、部門や会社の戦略やビジョン構築といった思考系の仕事も増えてくるからです。

そういった、業務では効率的な仕事の枠組みや考え方の流れを知識として持っていないと、経営陣や組織のメンバーを納得させることができません。

もはや長年の“経験”“勘”“度胸”の仕事のやり方についてくる若手はいません。

「それまでの経験が通用しなくなり、組織内での自分の存在価値の基盤が揺らいでいるシニアがいかに多いことか...」

諸先輩方は今になって、専門書や業界紙などを読むなどして「自己研鑽」をしてこなかったことを後悔しているのです。

本は教養を「身につけるために読む」ということも重要ですが、読んだ内容を活かすということも重要です。

何か関心のあるテーマ、身につけたいテーマがあれば、「やみくもに読む」より「ばっかり読み」がお勧めです。

「業界を絞って」でも「企業を絞って」でも、類似する本をまとめて読む方法です。

例えば、「ユニクロ」という企業に絞ると「ユニクロ」を題材にした本がたくさんあります。その類似する本をまとめて読むと言うことです。

「ばっかり読み」の効用は「最大公約数的に重要なことが把握できる」ということです。

絞り込んだテーマの本のどれにでも書いてある内容、フレーズは「その分野のコアとなる中核要素である」と言うことです。

好奇心を満たす読書の仕方は、ばらばらに様々な分野に触れるのが楽しいでしょうが、ばらばにな分野の本を読んでも「その内容を忘れてしまうのがほとんど」です。

本を読んでも、なかなか仕事に活かせる様な知識が得られないと言う方は、いっそ一分野に絞って「ばっかり読み」をやってみたらどうですか?


☆入社1年目の教科書
37.上司にも心を込めてフィードバックせよ
あるブロジェクトが終わった後、上司が部下に対して、仕事ぶりや良かった点、改善する点をフィードバックするのは当然のことです。
最近では、逆に部下が上司の通信簿をつけるということをやる企業も増えてきました。
よく、外資系企業では、部下が上司を評価する「アップワード・フィードバック」に真摯に耳を傾けることができるマネージャーこそが優秀で、それができないマネージャーは失格だという風土があります。
これを日本的カルチャーの企業でやろうとしてもなかなか難しい側面があります。
では、どのようにして「上司にフィードバックを送るか?」
例えば上司との同行営業の際に気付くことがあったとすると「あんな言い方はマズいっすよ」なんて言い方をしてしまってはもともこもありません。
「間違っているかもしれませんが、気付いたことを言ってもいいですか?」のように、言い回しに配慮して、細心の注意を払って、穏やかに伝えるべきです。
上司が間違ったことを理解したり、伝えたりしている時は、うやむやにせずに指摘する方が信頼されるはずです。
本当に大事な上司や先輩にはフィードバックするべきと考えます。
肝心なのは、物事を伝えるというだけではなく、あなたの心が伝われば感謝してくれるということです。

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