2011年9月1日木曜日

利害を超えた「人付き合い」を軽視してしまった

20代でも30代でも、会社や家庭でピンチになることはあると思います。

しかし、責任の重い分だけ、40代で迎える困難の方が深刻度が増してきます。失敗すけば、その組織の長やブロジェクトから外されたり、次のチャンスを手にすることができなかったりというリスクと隣り合わせであることも事実です。

そんな時に頼りになるのは、「困ったときに助けてくれる人」です。

「100人の知人より、1人の絶対的支持者がいるほうが成功しやすい」とはこのことです。

そして、困り果てているときに、一銭の得にもならないのに、親身になって支援してくれる人は「知人」ではなく「恩人」なのです。

様々な深刻な問題に直面したときに、助け舟を出しくれた方がいてくれて、荒波を乗り切ることができた50代、60代の先輩方が口を揃えるのが「本当に困った時に助けてくれる人の重要性」です。

一見、知り合いが多そうな人でも、ゆるやかな利害で繋がった人脈の場合、本当に困った時に助けてくれる人が実は少ないことを意味します。

特に、20代、30代を順風満帆で過ごし、若くしてチャンスをもらつたにもかかわらず、40代で消えていってしまう人は、「ピンチになったときに手を差し伸べてくれる人がいなくて自滅するタイプ」です。

若い頃に挫折を経験せずに、そのまま順調に20代、30代を駆け抜けて行った人は、自分の能力を過信し、人と人との関係を軽視することもあります。

利害関係で結ばれた関係は困った時に助けてくれないので、「本当の信頼関係で結ばれた仲間」を持つことが大切なのです。

40代で大きなプロジェクトを任されたにも関わらず、大失敗をしたビジネスマンが自らの送別会で後輩に向けて贈った言葉です。
「一人に認められたら七人の敵ができると思え」
「男の嫉妬には注意しろ」

困った時に助けてくれる存在は急には現れません。そのような存在を大切にするとともに「自分自身が誰かを助ける存在」になることを心掛けたいものです。

本日は少々長くなりましたが、今回の内容のことは私がもっとも大切にしていることです。仕事でも交遊でも所詮、人と人の結びつき、交わりなのです。

ですから、仕事の成功も人生の成功も「人間力」で決まるのです。


☆入社1年目の教科書
29.新聞は2紙以上、紙で読め
最近の若い人は、ネット上の新聞サイトを見て、紙の新聞を読まない人が多いのですが、私は紙の新聞を読むべきと考えます。
新聞を紙で読むメリットは「自分が普段興味が無い情報も目に入る」ということです。
インターネットだと、オンデマンドで自分の興味がある情報しか見ないし、キーワード検索するので、不要な情報はカットされてしまいます。
ちなみに、私は日経新聞(日本経済の動向、企業情報)、神奈川新聞(地元情報)、日刊スポーツ(これは趣味と話題確保)の三紙です。
これだけの違った切り口で捉える新聞を紙で見るだけで、まったく違った日本が見えるのです。
そして、新聞は毎日継続して目を通すことに意味があります。
時系列にニュースを追うことも、世の中の流れを知るには有効だからです。