2011年9月18日日曜日

「会社の価値観」を見極めるべきだった

よく「転職は35歳まで」と言われますが、実際は人によりけりです。

40代であろうが、50代であろうが、求人側の企業が求めているスキルさえ備わっていれば、年齢は関係ありません。

ましてや、上級管理職や高い専門性を求める場合は、当然40代、50代が中心となります。

しかし、実際に転職を考えるとき、30代までは、比較的に思い切ることも可能ですが、40代の転職は判断に迷うケースが多々あります。

なぜなら、40代の転職は「ステップアップ」というより、今の会社に残るかどうかと言う判断なるからです。

それは、自分の能力の問題というより、会社の価値観を見極める困難さが関係します。

後悔している人の多くは、今働いている会社、転職した新しい会社の価値観を見誤ったことを後悔しているのです。

もちろん企業の先の業績を予想することは困難てすが、「価値観」を見極めることは出来るはずです。

企業は大きく分けると2つのタイプがあります。

1つは「事業」を育てようとする企業。もう一つは「人」を育てようとする企業です。

もちろん、両社とも事業を行っているには違いないのですが、「人の扱い」が企業によってずいぶんと違うと言うことです。

「国栄えて民滅ぶ」との例えのとおり、「会社栄えて、社員やせ細る」的な企業が存在します。

勢いのある会社ですが、離職率が高く、執行役員レベルでも辞める人が多く、現場が疲弊していることも少なくありません。

また、「人を育てる」ではなく「事業を育てる」という会社の社員は「愛社精神」が薄いようです。

当社は、新入社員の雇い入れ研修では、私が受け持つ時間で「会社の辞め方」の話しをします。せっかくの何かの縁で関わりを持つ様になった訳ですから、「現実逃避型の退職ではなく」「何かを求める転職をして欲しい」とお願いします。

今では、個人の寿命の方がも企業の寿命を上回るといわれます。自分の人生を掛ける企業の「価値観」を見極めることは大変重要なのです。


☆入社1年目の教科書 
46.同期とは付き合うな
少々過激な見出しですが、同期との付き合い方は、よくよく考えた方がいいと言うことです。
同期との付き合うデメリットが、二つあります。
一つは同期同士で「比べてしまう」こと。もう一つは「内向き化」です。
前者は、「給料があいつはいくら、俺よりいくら多い」「あいつの方が上司に気に入られている」、こんな劣等感や妬みは人を小さくします。また、人と比べている間は幸福感なんか感じることはできません。
また、後者はある会社でしか通用しないスキルやロジックしか持ち合わせない人は、これからの時代について行くことはできません。居心地の良い同期とばかりの付き合いで、視線が外へ向かないのは困ります。
できるだけ、他流試合をやって下さい。
あくまでも極論ですが。