2011年9月6日火曜日

「言葉」ではなかなか伝わらなかった

「ノンバーバル・コミュニケーション」=「非言語コミュニケーション

例えば、背中をポンと叩いて“激励”の気持ちを表す。ガッツポーズをつくりながら相手の目を見て意思を表す。

このようなことが「ノンバーバル・コミュニケーション」にあたります。

更に、営業の世界でいう「沈黙の営業」もこの範疇に入ります。

「沈黙の営業」とは、顧客との面談の際にお互いに沈黙に入った時に、「気まずい間」と考えずに相手が何か話し始めるまで「沈黙」を破らない行為です。

「沈黙」は、営業マンにとって辛いものですが、意外と相手が沈黙を破って話し始める内容は、「本音であったり課題であったりと、その営業に重要な情報」になるケースが少なくありません。

あるアメリカの心理学者の研究によると、「人が好意、反意を表す時の伝達に占める割合」を次のように報告している。
言葉7%
声のトーン38%
態度や表情など非言語55%

この数字をみても「ノンバーバル・コミュニケーション」が重要であることを示唆しています。

この数字が正しいかどうかは別として、少なくとも「言葉ですべてが伝わるとは限らない。」という認識は持つべきです。

言葉が過ぎて、あるいは言葉が足りずに人間関係がギスギスしたり、しかも、伝わらない場合「なんで自分の言っていることが分からないのか?」「理解しないのは相手の方が悪い」とついつい自分本位に思い込んでしまうものです。

組織内で板挟みになっている40代にとっては、コミュニケーションによるミスが仕事上の最大の障害となり、不用意な一言で組織を追われる、昇格のチャンスを失うということもあります。

“説明”“質問”“示唆”“指摘”といったコミュニケーション様式に、「沈黙」「態度」「表情」といった「ノンバーバル・コミュニケーション」を加えて、相手に自分の想いや意思を的確に伝えれるよう心掛けましょう。


☆入社1年目の教科書
34.相手との距離を誤るな
中途入社が増え、雇用形態が多様化している現在の組織では、立場と年齢が逆転するケースが増えてきます。
そのような状況の中、言葉遣いをどうすればいいかわからないということが生じます。
私の場合、基本的に「年功序列」の考え方で判断します。「自分より年齢が上の方には、無条件で敬意を払います。」
その一方、社外の方には「年下でも敬意を払います。」
そして、今まで面識のなかった方にも丁寧に接するべきです。
また、会話以外でも相手との距離感に気をつけるのは「メールの送・返信」です。
比較的若い人にありがちなのが、社外の年齢対場が上の方と仲良くなったり、可愛がってもらうと、相手と接近したと勘違いしてしまうことです。
社会人としての礼儀として、仕事上の付き合いの関係では、一定の距離を持って接することが望ましいとされています。
相手との距離感を間違わない様にして下さい。
仕事の関係では、仲良くなっても距離感は少し遠目にしておいた方が無難かもしれません。