2011年9月20日火曜日

人事を「感情的に判断」すべきではなかった

昨日は、仕事ができる人が必ず出世するとは限らないという話をしましたが、ここではもう少し広範囲の人事について考えてみます。

現在の50代、60代の諸先輩方は、40代に限らず、人事に対する不満を少なからず抱いています。

その人事、総論から言うと「一番優れた人事は、みんなが少しづつ不満を持つ事」と言われる様に、そもそも誰もが納得する人事などないのです。

例えば「一番手冷遇説」という人事をご存知ですか?

同期トップや将来会社を背負って立つような世代でトップの人材をあえて冷遇し、ライオンの子供を崖から突き落とすようなことをして、そこから這い上がってきたら抜擢をするような通過儀礼を課すことです。

もちろん、本人も周りもそんなことは知りませんから、単に冷遇されていることにしか気付きません。

したがって、二番手、三番手が厚遇されるわけですから、プライドを傷つけられて他社に転職したり、仕事に対する情熱を失ったりするケースも出てくる訳です。

会社としては、そこを試しているのですが、そうした事実を後から知って、軽卒だったと後悔する人もいます。その後埋もれてしまう人と、反省して経営陣まで上りつめる人と真っ二つに分かれるのです。

40代は出世レースの真っ只中です。こうした人事に感情的になって判断するといろいろと問題が生じます。

一方、人材の薄い中小企業では、現有戦力の中で組織をつくり、事業を運営していかなくてはなりません。その場合は「納得性」云々ではなく、「直面する現実の中でやりくりする意外の選択肢はないのです。」

感情は表に出さず、事務的にその人事の背景や理由を聞く様に努め、「誰もが納得できる人事はない」ということを知る事で、人事異動を感情的に判断しない事です。


☆入社1年目の教科書
48.社内の人と飲みに行くな
仕事が終わってから、社内の人間にべったりするより、様々な人たちと付き合う方が成長できるものです。
「飲みニュケーション」がないと、上司や先輩とコミュニケーションが取れないということはありません。
共通の趣味や、朝早めに出社することで、コミュニケーションをはかる事も出来ます。
毎日の様に、同じ顔ぶれで飲みに行っていても、社外の人脈は広がりません。
「朝のコミュニケーション」と「夜のコミュニケーション」と使い分けるだけでも、社内外の人間関係がグンと広がります。