2011年9月2日金曜日

頼まれたときに「上司として」応えられなかった

ネットワーク理論「六次の隔たり」という概念があります。

私たちは、六人の人間を介すると、世界中の誰とでも会うことができるという理論です。

具体的な概論の中身を話すると長くなるので割愛いたしますが、要は、目的のの人と会う為に、様々な人的ネットワークを駆使していくと会える機会を得ることができるということです。

ビジネスの世界でものをいうのは「人間関係」です。

それも「単なる知っている」というレベルと、本当に困った時に助けてくれるレベルの間ぐらいにある、「自分の依頼を快く引き受けてくれる人」の存在がキモとなるのです。

組織の中核である40代は、経営者的な視点で物事をとらえることが求められる様になります。

つまり、現場の実情に詳しいことは当たり前で、そこにメンバーや業務がマネジメントできることに加え、経営的な視点と三年後、五年後を見据えた「ビジョン構築力」を求められます。

そのためには、業界の状況や他社の動きなど様々な情報が必要になるため、どうしても情報を持っている人的ネットワークの質がものをいうようになります。

部下からの相談に対して「○○さんのことなら知っているよ。」と自慢するくせに、いざ紹介を依頼するとしらばっくれてしまうという上司は意外と多いものです。

「○○さんのことなら知っている」と調子に乗ってメンバーの前で言ってしまったり、自分一人でなんとかしようとしたりするより、人的ネットワークを常にメンテナンスして、人脈を活かした問題解決ができる様に心掛けましょう。


☆入社1年目の教科書
30.仕事に関係ない人とランチせよ
入社してしばらくは、所属した部署の上司、先輩とランチに行くことが多くなると思います。会社のこと、部署のこと、ビジネスマナー、社会人としての心得を教えてもらう絶好の機会になるでしょう。
やがて会社の雰囲気にも慣れ、緊張で張りつめていた心も身体もほぐれ、一ヶ月もすると、同期入社の仲の良い友人や同じ部署の年代が同じ人たちとランチに出かける機会が多くなります。
昼休みぐらい息抜きをしたい。その気持ちはわかりますが、それでは社会人として成長することは望めません。
社内であれば、まったく関係ない部署の人を誘いましょう。違う仕事をしている人の話を聞いて見聞を広げましょう。
そして、年代の違う人も誘いましょう。過去の経験談、教訓を聞いて仕事に活かしましょう。
さらには、社外の人にも積極的に声をかけて下さい。業種や会社が違えば、その人の経験は社内のそれとは全く違うものを得ることができます。
できれば、部長や役員、可能であれば社長を誘ってみて下さい。偉いひとは若者の誘いを断らないものです。もしタイミングが合わなくてもこの手の人は、次は先方から誘ってくれます。
規模の大きい会社はチョッとハードルが高いでしょうから、同期、同僚何人かと組んでお誘いするのも良いでしょう。
幅広い方とのお付き合い、それもランチタイムの使い道は意外とあるものですよ。