2011年12月17日土曜日

第71代内閣総理大臣 中曽根康弘

第71代内閣総理大臣「中曽根康弘」氏のインタビー記事。

「ポスト3.11のリーダー学」

今なお、政治家ペスト10の上位に位置する中曽根氏。

直近のアンケート調査でも1位「小泉純一郎」2位「田中角栄」に続く3位に挙げられています。

今回のインタビーの中で、特に気になった部分を御紹介いたします。

“スケールの大きなリーダーとなれ!!”

国益というもは、大国、中国、小国でそれぞれ異なる、とりわけ世界的な危機の際には、それが正面からぶつかり合う。そこで自国の利益を守るのが政治家の責任であり、大きな政治家同士であれば理解し合い、間を持たせる。
小さな政治家なら喧嘩別れに終わる。
(キッシンジャー米元国務長官、サッチャー英元首相、レーガン米元大統領、ゴルバチョフ露元大統領の挙げ)
昔の政治家は、主張は主張、妥協は妥協で、相手の国も活かすようなスケールの大きさがあった。渡すもの渡し、取るものは取る。その代わりに大きくやる。大きく渡して、大きく取るのだ。
(略)
最近の政治家の質が少し下がってきて、小さく渡して、小さく取ってそこで固まる、という傾向が強いようだ。
野田首相にしても実務型の真面目な外交官で、大きく投網を打つような仕事はやれそうにない。目先の課題に追われて、独自的に長期的、歴史的視野に立って、自らの外交戦略に取り組んでいるという感じがあまりしない。
日本にとっての長期的国益とは、太平洋の平和であり、経済的な相互依存関係の公正な強化であり、世界に対する発言権を獲得することだ。
来るべき新しい一年、私がのだ首相に期待するのは、日本と中国とアメリカの三首脳会議を定期的に開催することだ。
日米、日中、米中がバラバラに話し合うことはあっても、三者が一体となって話ししたことはない。これを日本が主導してやることは、太平洋の平和の基礎になる大きな仕事である。
そういう大きな夢を着々と実現できるように邁進して欲しい。
そして、国内においては選挙に勝つこと、解散の時期と選挙公約を間違えるな、と首相には言っておきたい。

*プレジデント参照