2011年12月13日火曜日

ものづくりの行方

我々廃棄物処理業は、「ものづくり」から受ける影響が大変大きいのですが、昨今の様々な社会的背景により、日本の製造業が危機的状況に立たされているとの報道が後を絶ちません。

よく言われる「日本の製造業」が囲まれる「六重苦」。

・過去最高水準の円高
・高い法人税
・自由貿易協定の大幅な遅れ
・厳しい労働法制
・地球温暖化の抑制目標
・原発事故がもたらす電力不足

このままでは、日本のものづくりは海外へシフトされ、空洞化が進み、結果として膨大な雇用の喪失へと向かっていくのです。

あるコラムでは、その解決策に対する提言の一つに「国のかたち」と「人材の育成」が重要とありました。

まずは、我が国が貿易立国として「きちんとしたスタイル」をいかに創造できるかということ。

もうひとつが、弱点となっている“高等教育”。

大学の力を取り戻して「理数離れ」に歯止めをかけなくてはならないと述べています。

今後も進む、人口の減少も「人材」にフォーカスした場合、今後の大きな課題でもあります。

朝日新聞が実施した世論調査によると、「日本の大学で、企業や社会が求める人材を育成できていめと思うか?」の質問に対して、「できている」と答えた人は25%止まりで、64%の人が「できていない」としている。

また、「世界に通用する人材を育てているか」の問いにも、63%が否定しています。

「ものづくり」の行方にこの人材の育成は大きく係わりをもつのは間違いないようです。