2011年12月9日金曜日

暗黙のルール

どの世界にも「暗黙のルール」というのがありますね。

以前と比べて、透明性とか情報開示とか、様々なシーンで中身が見えるようにはなってきているものの、業界によっては「暗黙のルール」が今なお残っているようです。

本日は、法的拘束力はないけども、“慣習”“前例”といった暗黙のルールを「政治」の世界から見てみたいと思います。

まずは、テレビで中継される委員会や本会議場での「ヤジ」。このヤジは一年生議員の仕事の一つのようです。

議会における一種の「賑やかし」のようなものですが、党の国対委員長が一年生議員を指名し“ヤジ要員”として議場に送り込むようです。

また、小選挙区で落選し、比例区で復活当選した議員はいい役職はもらえず冷遇されるといった「暗黙の冷遇」もあるようです。

こういった「暗黙のルール」は政治家間だけではなく、政治家と記者の間でもあり、“オフレコ”といわれ場合は話した人の具体的な名前を出さないというのが「暗黙のルール」。

新聞でよく見る「政府首脳」や「自民党幹部」、「政府関係筋」なんていう表現はその代表のようです。

他にも様々な「暗黙のルール」があるようです。
・総理は衆議院から
・閣僚ポストの2席は参議院
・参議院に入閣は原則1回  *自民党の場合の不文律、過去に例外もある
・祝い事に贈る花は胡蝶蘭
・議会開会式は参議院議場開催

そして、議員のみならず議員秘書にも「暗黙のルール」が多く存在するようです。

この「暗黙のルール」。大分世の中から消えてきているかのように感じますが、まだまだ「暗躍の源」として存在しているのでしょうね。

どの業界にせよ、それなりに背景があるとはいえ、傍目からうかがい辛い「内輪のルール」が増えすぎると国民からは分かりにくい気もしますね。