2011年12月22日木曜日

深読み「COP17」

先日、COP17について書かせてもらいましたが、各紙、専門誌を参考にさらに深読みしてみたいと思います。

前回のやや否定的な意見に対して、本日は少し前向きな話しです。

地球温暖化対策や省エネについて、我が国は世界でも最も削減してきた国であることは間違いありません。

しかし、世界の主要国すべてが参加しない状況下で、さらに日本だけがかたくなにその義務を全うしようとすると、他国からCO2排出枠を購入せざるを得ず、日本政府レベル、民間レベルで数百億円、数千億円の支払いを今後も継続して行わなくてはなりません。

これはまことに「不合理」「不公平」なことになります。

そもそも、鳩山政権時に世界に発信した公約は、日本が率先して削減目標を掲げれば、中国も米国も追随するいう「甘い」ものであったとも言えます。

しかし、結果は残念ながら両国とも削減義務を負う姿勢など全く無しということでした。

今回、日本政府が主張した「全主要国の参加なしに日本も参加しない」という方針は、日本の“一人相撲”に終わりを告げるものでもあります。

では、今回の結果を踏まえて、今後何を進めるべきか?

答えは2つ。
☆国際的削減の枠組みの外にあっても、日本は常に省エネ、温暖化対策技術の開発に力を注ぐ
☆その努力の結果として、世界のモデル国となり、未来産業のリーダー国になる

この答え、分かりきっている事でしょうが、この進むべき道に関しては、今後の日本の真価を問われると言っても過言ではないと感じます。