自分自身を“変える”“変わる”ということは、大変勇気のいることです。
しかし、「勇気を失えばすべてを失う」ということも事実です。
“変わる”ことを恐れていると結果は残せません。
いつもと同じということです。
だから、本人も組織も前に進むことができません。
名将、野村克也氏はこの“変わる”ことについて、次のように語っています。
「どうしても変わろうとしない選手がいたらどうするか?」という問いに対して...
「私は“諦めろ”と言います。」
過去の自分を「諦める」ことで、新しく「生まれ変わる」ことができるのだ。
と自身の経験からも分かった原理だと述べています。
「過去との決別が自分を変える」「新しく生まれ変われるチャンス」と捉えるということです。
そのことに気付かせることもリーダーとしての役割であり、一人ひとりに明確な目標を持たせることができるかどうかに係わってきます。
目標が明確になれば、どう努力するかが明確になる。
野村氏がいう「考え方が変われば行動も変わる」につながるのです。
そして、それこそが、人材一人ひとりを最大限に活かす“適材適所”につながるということです。
「諦め」が役立つ唯一の効果、それは「過去を清算し、生まれ変われる」ということです。