国連の気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)は、京都議定書に続く2013年以降の新たな枠組みについて、先進国、新興国、途上国を交えた会議はの幕切れは、なんとも歯切れの悪い、あいまいな形での閉幕でした。
決まったのは、途上国への支援について、2012年までに年00億ドル、2020年までに年1千億ドルを先進国側が用意すること。
それと、来年1月までに先進国が2020年までの削減目標を、途上国が自主的な削減計画を定めてリスト化し、途上国は2年に1度、排出量の状況を求める。
この2つの点だけである。法的拘束力を持つ京都議定書以降の世界全体での温暖化対策に対する道筋は、ハッキリ言って大変残念な結果であります。
我が国の鳩山首相も、先進国と途上国との架け橋役となるべく、途上国支援金の上積みや1990年ベースで2020年には25%削減するという大きな目標を掲げたが、その大役は果たせなかった。
世界で第1位の排出国の中国が経済成長の勢いそのまま発言力を強め、削減目標の義務化を拒み続けたことを、国益優先の考えだと批判する声が相次いだ様だ。
100カ国を超える会議の意見の集約は、難しいことは当然のことではあるが、「他がやらないから、自国もやらない」という国がある限り、問題は解決しないと発言した元首も少なくない。
来年、メキシコで開催されるCOP16に向けて、どのような進展があるのでしょうか?