最後まで聞かないと結論がわからない話し、最後まで読まないとわからない文章、どちらも忙しい上司にとって悩みのタネです。
「結論から話さない人のタイプ」は3つのタイプ。
一つ目は、「何が結論かわからない」。
さすがにこのタイプは少数ですが、自分にとって大切なことと、上司にとって大切なこととを分けるトレーニングが必要です。
二つ目は、話しながら結論を考えるタイプ。
筋道を決めないまま話し出すのは、終着駅を決めずに出発する列車のようなものです。
話し始めは、「そもそも」とか「背景として」といったコトの発端から話すのが定番です。
妥当な平均的な結論になりますが、スピード感がまったくありません。
このようなタイプは、「結論から申しますと」と切り出す癖をつけることが寛容です。
そして最後のタイプです。
「あえて結論を最後にいう人」です。
このタイプは、改善が一番難しい。
なぜなら、結論は前からまとめてあり、先に言えるのに本人が好んで後で結論を言うからです。
その理由は、意図的なものと習慣なものに分けられます。
意図的なものは、以前にも書きました「よくない話しの予防線を張る」という理由です。
これについては、無意味どころか逆効果です。
もう一つの習慣的なものは、結論後だしのスタイルが刷り込まれている人です。
よくあるのが、理系の学会発表等で習慣付けられている人です。
背景→先行事例→研究の目的→具体的な内容→結論
こういったことです。
しかし、ここではビジネスモードの話しですから学会的結論後だしは適切ではありません。
「結論後だしで損をするのは自分自身です。」
報告・説明は「結論から申しますと」と話し始める。
それだけで上司は満足するのです。