2012年8月11日土曜日

結論から言って欲しい

最後まで聞かないと結論がわからない話し、最後まで読まないとわからない文章、どちらも忙しい上司にとって悩みのタネです。

「結論から話さない人のタイプ」は3つのタイプ。

一つ目は、「何が結論かわからない」。

さすがにこのタイプは少数ですが、自分にとって大切なことと、上司にとって大切なこととを分けるトレーニングが必要です。

二つ目は、話しながら結論を考えるタイプ。

筋道を決めないまま話し出すのは、終着駅を決めずに出発する列車のようなものです。

話し始めは、「そもそも」とか「背景として」といったコトの発端から話すのが定番です。

妥当な平均的な結論になりますが、スピード感がまったくありません。

このようなタイプは、「結論から申しますと」と切り出す癖をつけることが寛容です。

そして最後のタイプです。

「あえて結論を最後にいう人」です。

このタイプは、改善が一番難しい。

なぜなら、結論は前からまとめてあり、先に言えるのに本人が好んで後で結論を言うからです。

その理由は、意図的なものと習慣なものに分けられます。

意図的なものは、以前にも書きました「よくない話しの予防線を張る」という理由です。

これについては、無意味どころか逆効果です。

もう一つの習慣的なものは、結論後だしのスタイルが刷り込まれている人です。

よくあるのが、理系の学会発表等で習慣付けられている人です。

背景→先行事例→研究の目的→具体的な内容→結論

こういったことです。

しかし、ここではビジネスモードの話しですから学会的結論後だしは適切ではありません。

「結論後だしで損をするのは自分自身です。」

報告・説明は「結論から申しますと」と話し始める。

それだけで上司は満足するのです。