「悪い報告は、もっと早くして欲しい」
「悪い報告を早く知らせて欲しい」と一番強く望むのは経営層です。
経営者にとっては、下からいい話しばかりが上がって安心していたら、突然深刻な問題が露見して経営に支障を来すようになることは、できるだけ避けたいものです。
早く知らせてくれれば、手の打ち方にも幅ができ、最小限の損失で済むのです。
そして、現場から遠い距離のある立場の人の方が、「バッドニュース・ファースト」を強く求めます。
現場との距離が短ければ、「バッドニュース」は自然と耳に入るものです。
では、何故なかなか悪い話しを早く上げる部下が増えないのでしょうか?
「上司が、悪い話しを聞くと不機嫌な顔をする」
「話しをしても手を貸してもらえず、責められるだけだから」
「問題ばかり起こしてダメな奴と思われたくない」
どうも、部下の視点では、悪い報告のメリットは会社上司だけにあり、自分にはデメリットやリスクしかないように見えるようです。
しかし、そこが大きな落とし穴なのです。
「部下にとって、悪い報告を早くすれば、早く自分の気が楽になるという大きなメリットがあるのです。
「悪い報告で、命までは取られません。」
「問題をひとりで抱えるのが一番辛い!」
「悪い報告を早くするのは、誰よりも自分のためです。」