2012年8月16日木曜日

禅語「水到渠成」

「水到渠成」(すいとうきょせい)

水が流れるところには、自然に渠(みぞ)ができます。

水の流れが止まってしまえば、たちまち渠はなくなってしまいます。

無心になってひたすら努力ほ続けていれば、必ず道が開けてくる。

これもまた、人生の真理であるのです。

「出所:枡野俊明氏著『禅の言葉』」

仕事では、とにかく出来るだけ成果を出したい。

それは、ごく当たり前のことです。

成果を出せばまわりから認められます。

評価をされるということは、人間にとってとても大きな喜びになります。

現代の日本は、あまりにも成果だけが重要視される傾向にありますが、どんなやり方をしてね、成果さえよければそれでいいというやり方は、日本ではあまり馴染まないと著者は述べています。

日本人というのは、結果を出すまでのプロセスを評価する民族です。

一生懸命に努力したけれども、成果が上がらなかった。

そういう人でさえも評価するという伝統があります。

生きて行く上で、これは素晴らしいことだと思います。

なぜなら、「人生とは、成果が上がらないことの方が圧倒的に多いから」です。

努力が必ず実るとは限りません。

それが人生というものです。

でも、投げ出したり、努力の歩みを止めてしまえば、やがて生きる意欲もなくなります。

結果は大事ですが、そこに至プロセスはもっと大切なのです。

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