2012年8月12日日曜日

自己判断と要相談の境界線を決める

上司から「勝手に判断するな!!」と言われたから、なんでも相談するようにしたら、今度は「そんな細かいことをいちいち !!」と言われた。

どうしたらよいのでしょうか?

部下は、上司の発言が“矛盾”していると感じていますが、上司の中では矛盾はありません。

真意は、「自分で判断していいことと、相談すべきことのライン設定がおかしいぞ」ということなのです。

しかし、それが理解できたとしても、どこにラインを設定すればいいのかがはっきりしないと、この問題は課題していつまでも残ります。

先ずは、自分なりに判断基準をA、B、Cの3つ程度のランク分けし、対処法も分けるのです。

Aランクは、「重要案件」。

特にコンプライアンスに関することや、組織の業績、数字に大きな影響が出る事柄です。

重要案件に関する事前相談は、自分自身のリスク管理としてやっておいた方がようことです。

自分の判断がどんなに適切でも、結果が悪く出れば責任を取らなくてはなりません。

事前に相談しておけば、上司も連帯責任です。

相談を通じて、上司を巻き込んでおくことが、リスクの分散にもつながるのです。

Bランクは、重要度が中程度の案件。

このクラスの案件は、「一応言っておく」というスタンスです。

「私はこうしようと思うのですが、どうでしょうか?」というように、提案付きで相談することです。

Cランクは、結果がどうあれ部門の業績数値に影響が出ないもの。

事前相談なしで、担当者として素早い対応を求められている案件がこのランクです。

このように、案件毎に...

「上司判断を求めるもの」
「一応、言っておくもの」
「こちらで判断するもの」

と、分けて対応すれば、「勝手に判断するな」も「いちいち聞くな」とも言われなくなるのです。