2012年8月2日木曜日

上司の期待

上司の期待がわからなければ、損をするのは部下の方です。

上司が自分に何を期待しているか、正確に把握していますか?

私は、部下の一人一人とのストーリーを描きます。

「将来、このような仕事をこんな風に進めてくれる、最終的にはこんなポストで企業人としての仕上げをしくれればなぁ」


このストーリーは、私の部下への期待であり、私と部下とのストーリーが無ければ、企業は動かせません。


これはあくまで、私の“一人よがり”のストーリー性で、相手の都合など一切入っていません。

しかし、「上司の期待」と「本人が期待されていると思うこと」は、なかなか一致しないものです。

これは大きな問題です。

上司の期待を理解できないまま仕事している部下には、大きく3つのデメリットがあります。

第一が、人事における考課査定。期待に応えていないのだから、よい点がつくはずが無く、部下は努力しているつもりでも、たいしていい点数がつきません。

第二に、上司・部下の人間関係の悪化。上司は慢性的に部下に不満を持ち、部下もその微妙な距離感がモヤモヤ感を抱えたまま仕事をすることになります。

第三に、仕事のやりにくさ。上司は、期待に応えない部下には信頼して仕事を任せられないものですから、何かにつけて仕事に“介入”してきます。いつでも見張られているような感覚でいます。

このようなギャップはなぜ起こるのか?

大きな理由の一つが、「上司が部下に期待していることを伝えてないから」です。

しかし、現代のビジネス環境を見渡してみると、あながち上司のせいだけではないと思います。

仕事の主役はPCになり、グループでの会話は少なくなり、夜の上司との“飲みニュケーション”も激減し、結果として、上司と部下との接触・会話が少なくなった分、「期待を伝える機会」も少なくなったと言えます。

そうは言いながらも、部下が期待を把握出来ないのは上司の責任ということに一般的にはなってしまいます。

しかし、「上司のせいだから仕方が無い」で終わらせられません。

なぜなら、上司の期待が伝わらなければ、「損をするのは部下の方」だからです。

上司がうまく伝えられないなら、部下側で努力して上司の期待を知る必要があります。

幸いにも、企業、職種が違っても、上司が部下に期待する項目は驚く程似ていると言われます。

大きく分けると4つです。

1.コミュニケーション、中心となるのは部下が嫌う「報告・連絡・相談」です。

2.ひとりのビジネス人としての言動について、大人であって欲しい。

3.仕事の進め方を“主体的に進めて欲しい”。

4.意識向上や能力開発について、自分で自分を高めて成長して欲しい。

この4つは、どの商売にも当てはまるようです。

そして、これを総じて言うと「上司の期待を察して動くこと」となります。

現代の企業に居座り続ける「大きな課題」。

濱田秀彦氏著「上司から求められているシンプルな50のこと」を参考に進めて行きたいと思います。

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